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【PER・PBR推移の調べ方】米国株の割安性を判断する方法

知りたい人

「米国株のPERやPBRの調べ方が知りたいな。」

「今は割高なのかな、それとも割安なのかな。」

「割安な株に投資したいなぁ。」

このような悩みにお応えする記事です。

アップルちゃん

こんにちは!投資歴4年の投資家です。
PERが低い割安株が大好きです。

PERやPBRは割安さを判断するものです。その推移を見れば株を買うべきかどうかの判断基準にもなりますよ。

そこで今回の記事ではPER・PBR推移の調べ方をわかりやすくお伝えしますね。

記事の後半では割安株を一気に調べるスクリーニング方法も紹介します。

アップルちゃん

この記事を読めば、低PER・PBRの銘柄を発掘できるようになるよ!

この記事でわかること
  • PER・PBRとは
  • PER・PBR推移の調べ方
  • PER・PBR推移の目安
  • セクター別PERの調べ方
  • 同業他社やセクター平均との比較が大切な理由
  • 割安株をスクリーニングする方法
目次

PER・PBRとは?【割安かどうかの判断要素】

PERとPBRは株価の割安性が判断できる指標です。

  • PER(株価収益率)
  • PBR(株価純資産倍率)

1株あたりの利益や資産と株価を比較して、現在の株価の割安性を計算するものだからです。順に計算方法を見ていきましょう。

PER(株価収益率)

PER(株価収益率)の計算式

PER(株価収益率)は上記のように計算され「株価が1株あたりの利益(EPS)の何倍なのか」を示します。つまり、PERが意味するのは、資金を回収するために必要な年数なんです。

例えばPER15倍だと15年分の利益で、投資額の回収が期待できることを意味します。

アップルちゃん

PERが小さいほど株価が割安と判断できるね!

PBR(株価純資産倍率)

PBR(株価純資産倍率)の計算式
PBR(株価純資産倍率)の計算式

PBR(株価純資産倍率)は上記のように計算されます。PERが利益から計算されるのに対し、PBRは純資産から算出されるのが違いです。

PBRの意味するところは「株価が1株あたりの純資産(BPS)の何倍なのか」です。

アップルちゃん

別のいい方をすれば、企業の資産を全て売って解散した場合に、株価の何倍が投資家に戻ってくるかを意味しますよ。

米国株のPER・PBRの目安

PERとPBRの目安を確認していきます。

PERの目安

PERの目安は次のとおりです。

PERの目安
  • 割安:15倍以下
  • 適正:20倍
  • 割高:25倍以上

米国株はPER20倍あたりが適正値ですが、以下の要因によりかなり異なります。

  • セクター
  • タイミング
  • グロース株かバリュー株か

そのためあくまでも目安として理解しときましょう。

特に業績の急成長が期待される企業(グロース株)は、成長を見越して買う投資家が多いので、高PERになりがちです。

PBRの目安

PERの目安は次のとおりです。

  • 割安:1倍以下
  • 適正・割高:1倍以上

ただPBRが1倍未満の銘柄をすぐに「割安だ!買い時だ!」と判断するのはオススメしません。

なぜならPBRが低い会社は業績に不安を抱える企業が多いからです。

PBR1倍ならBPSと株価が等しいので、会社がすべて売り払われても、理論上は投資額をすべて回収できはずです。

1倍を下回ってる=会社を売っても投資額を回収できない、と判断されてる可能性が高いと言えます。低すぎるのも注意が必要だね。

米国株のPER・PBR推移の調べ方

気になってる銘柄のPERとPBR推移の調べ方を紹介します。

日本語サイトだけでなく、英語サイトを活用した調べ方も解説してるので、参考にしてください。

順に見ていきましょう。

①銘柄スカウター

銘柄スカウター」を使えば、PERとPBRの推移が簡単にわかります。

銘柄スカウターで個別銘柄を検索し、「株価指標」のタブに移動するだけだからです。

銘柄スカウター

出典:銘柄スカウター(マネックス証券)

するとPERの推移が確認できるよ!

期間は1、2、5年から選べるので、長期的に調べたいひとは「5年」を選びましょう。

銘柄スカウター-PER推移

出典:銘柄スカウター(マネックス証券)

同じページにPBRの推移の表示もありますよ。

銘柄スカウター-PBR推移

出典:銘柄スカウター(マネックス証券)

②マイクロトレンド

マイクロトレンドは英語サイトですが、かなり便利です。

なぜなら長期的な推移を調べられるからです。

具体的には10年超のPER推移が一気にわかりますよ。

しかもPERの調べ方も簡単で、個別株のページで「①Price Ratio > ②PE Ratio」の順で操作すればOK!

マイクロトレンド-PER

すると10年を超えるPERの推移が一気に確認できます。

PBRをチェックしたい場合は「Price/Book Ratio」からチェックできますよ。

セクター別のPERの調べ方

セクター別のPERは、対応するETFを「Yahoo!finance(英語版)」で調べればOKです。

対応するETFとは以下のとおりですよ。
※すべてバンガードのETF

  • ヘルスケア:VHT
  • 情報通信:VGT
  • 生活必需品:VDC

Yahoo!financeで個別ETFのページに行くと、以下のように「PE Ratio」というのがあります。このPE Ratioがセクター別PERのことだよ!

セクターETFのPER(yahoo fiance)

同業他社やセクター平均との比較が大切な理由

同業他社や業種平均のPERやPBRを調べ、比較するのも大切です。

なぜなら割安さの基準はタイミングや業界によって大きく変動するからです。基準となる比較対象が必要なんだね。

過去PERの推移とあわせて、競合他社やセクター平均から割安かどうかを判断する視点も重要になりますね。

同業他社との比較

具体的に業界ごとの比較をしていきましょう。

以下の製薬会社同士の比較では、ファイザーのPERが低いです。ファイザーが製薬会社のなかで割安だと言えるわけだね!

PERの比較
  • ファイザー:9.9倍
  • アッヴィ:21.8倍
  • ジョンソンエンドジョンソン:24.7倍
  • メルク:18.4倍

出典:銘柄スカウター(マネックス証券)

このように同業他社との比較から、割安株を発見できることもありますよ。

もちろん「なんで安いか」を考える必要はあるけど、比較から割安株が見つけやすいよ!

セクター平均との比較方法

競合他社だけでなく、セクター平均との比較も有効です。

セクター平均に比べて気になる銘柄が高いのか、それとも安いのかを判断できるからです。

アップルちゃん

またPERの平均値は業界ごとに違うのも理由のひとつ!そのため業界内での比較が特に有効ですよ。

業界全体との比較から、割安株が見つけられるんです!

割安株をスクリーニングする方法

割安株をスクリーニングする方法

割安株だけを一覧で表示するスクリーニングツール『銘柄スカウター』があります。

このツールを使って低PER・PBR銘柄を発掘する手順も確認していきましょう!

以下の流れでスクリーニングをしていくよ。

  • 手順①:10年スクリーニング
  • 手順②:絞り込み条件を入力
  • 手順③:スクリーニング

順番に進めてみてね!

手順①:10年スクリーニングを選択

銘柄スカウター-10年スクリーニングを選択
銘柄スカウター-10年スクリーニングを選択

銘柄スカウター米国株の公式サイトに行ったら、上のメニューから「10年スクリーニング」を選択します。

ここで条件を設定し、銘柄を絞り込めるよ!

なお今回の記事では米国株に絞ってますが、日本株や中国株の割安性をチェックする場合は、以下の別サイトをチェックしてくださいね。

  • 銘柄スカウター(中国株)
  • 銘柄スカウター(日本株)

手順②:絞り込み条件を入力

銘柄スカウター-10年スクリーニング-絞り込み条件を入力

10年スクリーニングを選んだら、条件を設定します。

銘柄スカウターは条件をカスタマイズできるので、PERとPBRを探して条件として追加してください。今回は割安株を探すので、PERとPBRを条件にするね!

10年スクリーニング-PER・PBRの入力

設定が終わったら「スクリーニング」をクリックし、銘柄を絞っていきましょう。

手順③:スクリーニング実施

「スクリーニング」ボタンを押すと、上画像のように対象の銘柄がリストアップされます。

ここから業種や業績で銘柄を絞り込めば、お宝銘柄を発見できるかも・・!!

このようにスクリーニングツールを使いながら割安株を見つけるのが賢い投資家の第一歩ですね。

まとめ:PERとPBRを調べて割安株を見つけよう 

今回の記事ではPERとPBRの調べ方を紹介しました。

最後にこの記事のポイントをまとめます。

  • PERの目安は15倍、PBRの目安は1倍
  • 割安さの基準はタイミングによりかなり変動する
  • セクターETFの推移がわかるサイト(こちら
  • 指数やセクター平均と比較して割安さを比較するのが重要
  • 割安株の発掘にはスクリーニングツールが便利

PERとPERは割安さを測る大切な指標です。割安株を探すときは必ずスクリーニング条件に入れてみてくださいね。

ということで今回の記事はおわりです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!

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